My Yahoo!に追加 Add to Google Subscribe with livedoor Reader 痛風情報館をはてなアンテナに追加はてなアンテナに追加

無症候性高尿酸血症治療

無症候性高尿酸血症とは、血清尿酸値が継続的に7.0mg/dLを超えた状態であっても痛風発作(急性痛風性関節炎)の症状が現われていない状態です。無症候性高尿酸血症の治療において薬治療をするかどうかについては、画一的に尿酸降下薬などによる薬物治療は避けるべきとされています。無症候性高尿酸血症の治療では、血清尿酸値が7.0mg/dLを超えたら生活習慣を見直して食事療法などの生活指導、8.0mg/dLを超えている血清尿酸値に加えて高血圧・糖尿病・高脂血症などの合併症がある場合は尿酸降下薬などの薬物治療で尿酸値をコントロール、血清尿酸値が9.0mg/dLを超えていると痛風発作(急性痛風性関節炎)の発症率が急激に増加するために尿酸降下薬などの薬物治療で尿酸値をコントロールする必要があるとされています。無症候性高尿酸血症の状態では腎障害が進まないといわれていますが、高血圧を合併しているケースでは腎障害が進行することが分かっています。また、無症候性高尿酸血症で虚血性心疾患のリスクが高まることは疫学的に認められています。痛風発作(急性痛風性関節炎)がなくともな未治療でいれば、尿酸値が高ければ高いほどに将来痛風発作(急性痛風関節炎)や尿酸結石を発症する危険性が高くなります。痛風発作(急性痛風性関節炎)を経験していなくとも、尿酸値が7.0mg/dL以上なら、自発的に医師の定期的な診察を受けて尿酸値が更に高くなってないかを検査してもらったり、適切な治療を始めることが必要と認識しましょう。

痛風の漢方薬

痛風の治療に用いられる漢方薬は、体質や症状によって変わります。漢方医学に精通した医師や薬剤師に相談することをおすすめします。合わない漢方薬はかえって病状を悪化させたりします。漢方治療においても、痛風の治療では食養生が第一とされています。痛風は食事や飲酒が深く関係していることから、西洋医学でも東洋医学でも、食生活の改善が重要と考えられています。痛風に多用されている漢方薬には、越婢加朮湯、桂枝加朮附湯、疎経活血湯、大柴胡湯、防風通聖散、竜胆瀉肝湯などが挙げられますが、漢方薬を用いる場合は自己判断は避けて、専門家に相談することが肝要です。健康保険が適用の場合と自費になる場合がありますから、この点も併せて自分にあった病院選び・漢方薬選びをしてください。西洋医学的な薬治療を受けていて、漢方薬を使いたい、あるいは漢方薬に切り替えたいといった場合は、その旨をはっきりと医師に伝えることをおすすめします。

痛風に悪い食べ物

高尿酸血症・痛風に悪い食べ物としてはプリン体を多く含む食品があります。高尿酸血症・痛風の食事としては、プリン体含有量の多い食べ物を控えることになります。高尿酸血症・痛風の食事療法では、食事によるプリン体制限は緩和されましたが、尿酸値が高いならば、尿酸の素になるプリン体を多く含む食べ物の摂りすぎはなるべく控えて、高プリン食にならないことが必要です。プリン体を多く含む食品は主に動物性の食品です。肉だけをタンパク源にした食生活はプリン体を多く摂取することになり、高尿酸血症・痛風の原因となる尿酸の産生も増えることに繋がります。極めてプリン体が多い食品もあります。プリン体が少ない食品や、多く取りすぎても痛風発作を起こしにくい食品を上手く利用して、無理のない栄養バランスのとれた食事にしましょう。乳製品では、原料の牛乳にプリン体があまり含まれませんから、痛風の食事療法には便利な食材といえます。プリン体は美味しいものに多く含まれてます。プリン体制限に神経質になりすぎてストレスになっても逆効果です。無理な制限をせずに、ほどほどに美味しいものを食べて、食べ過ぎや飲み過ぎを避けることが大切です。
■痛風に悪い食べ物:控えたいプリン体を多く含む食品
食品中のプリン体は細胞中に存在しますから殆どの食品に含まれます。特に細胞数が多いものや細胞分裂の盛んな組織にプリン体が多く含まれています。レバーやモツなどの内臓、アンキモ・イクラ・シラコなどの魚の卵巣・精巣などは細胞数が多い食べ物です。エビ、イワシ、カツオといった一部の魚介類もプリン体を多く含む食品です。魚の干物は乾燥されて細胞が凝縮されていているだけでなく、内蔵も丸ごと食べることになりますから、尿酸値が高い高尿酸血症・痛風の人にとっては注意が必要な食べ物です。

※食品100g当たり200㎎以上プリン体を含むものを高プリン食といいます。
※1日当りのプリン体摂取量が400㎎以内に抑えられると、尿酸値が上がりにくいと考えられています。

痛風に良い食べ物

高尿酸血症・痛風に良い食べ物といっても、尿酸値を直接下げる食品はないのですが、アルカリ性食品を積極的に摂ることが推奨されます。アルカリ性食品は高尿酸血症・痛風に良い食べ物といえます。尿酸は尿のpHバランスが中性からアルカリ性に傾くほど溶けやすく尿酸を体外に排出しやすい状態になり、結果的に尿酸値を下げることが期待されます。尿が酸性の状態では尿酸が結晶化しやすいため、尿をアルカリ化することは尿路結石を予防する尿路管理になります。酸性食品(肉類、魚介類、穀類、卵黄など)を食べ過ぎると尿は酸性に傾きますから、アルカリ性食品を摂ることで本来の弱酸性状態の尿に戻すことが大切になります。痛風に良い食べ物とされるアルカリ性食品としては、野菜類、果物類、海藻類、きのこ類、豆類、いも類が挙げられます。すっぱいからといって酸性食品とは限りません。梅干やレモン、クエン酸はアルカリ性食品です。豆類は酸性食品とアルカリ性食品の両方がある食べ物です。牛乳は中性に近いアルカリ性食品が、チーズになるとナチュラルチーズはアルカリ性食品でプロセスチーズは酸性食品です。鶏卵では1個の全体はアルカリ性食品ですが、卵白はアルカリ性食品で、卵黄は酸性食品です。アルカリ性食品か酸性食品かは、生体内で食品が燃焼した結果が酸性かアルカリ性かによって決まります。ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが多ければアルカリ性に傾きます。一般的に、穀類はリン酸分が多いので酸性に、野菜や果物ではカリウムが多いのでアルカリ性になります。因みに、痛風に良い食べ物だからといってアルカリ性食品ばかりを食べるのは論外です。栄養バランスのとれた適正カロリー内の食事が大切です。

※高尿酸血症で併発しやすい尿路結石は尿酸を主成分とした結石です。尿路結石の約8割はシュウ酸カルシウムが主成分の結石です。ほうれん草や青菜などはシュウ酸を多く含みますから尿路結石になりやすい人は注意が必要です。

尿酸値を下げる食品

残念ながら尿酸値を直接下げる食品・食べ物はありません。尿酸は尿がアルカリ性に傾くほど溶けやすく尿酸を体外に排出しやすくなります。アルカリ性食品を積極的に摂ることは尿をアルカリ性に傾けることになり、結果的に尿酸値を下げることにつながります。つまり、アルカリ性食品が尿酸値を下げる食品・食べ物といえます。海藻類や野菜類が代表的です。尿をアルカリ性に傾ける食べ物(尿アルカリ化食品)は次のとおりです。尿を酸性に傾ける食べ物(尿酸性化食品)も併せて記します。尿を酸性に傾ける食品にはプリン体を多く含んでいるものが多いです。尿酸値を下げるには、尿を酸性化するような肉類といった食べ過ぎを慎み、尿をアルカリ化する海藻類や野菜類を積極的に日常の食生活に取り込むことが望まれます。
■尿アルカリ化食品:アルカリ性食品は尿酸値を下げる食品・食べ物です。
○野菜類: 大根、ほうれん草、なす、キャベツ、かぶ、にんじん、ごぼう、もやし(アスパラガスやクワイは酸性食品))
○果物類: バナナ、グレープフルーツ、メロン、トマト
○海藻類: わかめ、昆布、ひじき、寒天、(乾ノリは酸性食品)
○イモ類: じゃがいも、里芋
○豆類:大豆(落花生、そら豆、えんどう豆は酸性食品)
○その他: 牛乳、干しシイタケ
※大豆や干し椎茸は尿をアルカリ性に傾ける強い作用があると同時に、 プリン体を多く含んでいます。
■尿酸性化食品:尿を酸性に傾ける食べ物・食品
○肉類:鶏肉、豚肉、牛肉
○魚類:サバ、かつお、ブリ、マグロ
○その他:卵黄、アサリ、ホタテ貝、エビ、精白米

痛風と高プリン体野菜

食品のプリン体の含有量をみると、野菜などの植物性の食品は全体的にプリン体が少ないものの、野菜の中では、ほうれん草・ブロッコリー・カリフラワー・キノコ類などは高プリン体野菜(プリンリッチベジタブル)と呼ばれており、比較的プリン体の多い野菜になります。高尿酸血症・痛風の食事としては、プリン体含有量の多い食べ物を控えることになっていますが、高プリン体野菜(プリンリッチベジタブル)は痛風発作を起こしにくい食べ物で、殆ど影響しないことがわかっています。野菜は、低エネルギーで、ビタミンやミネラルを多く含むアルカリ性食品であることも多く、生野菜や温野菜として積極的に食べることをおすすめします。大豆加工品や低脂肪乳製品などの食品の継続的な摂取は痛風の予防になるという報告もあります。栄養バランスの良い食事を考慮して、尿路管理に有用なアルカリ性食品の野菜や、乳製品・魚・大豆といった良質のタンパク質を上手く食事に取り入れて痛風を予防しましょう。プリン体が水に溶けやすい性質を利用した料理方法を考えるのも良いです。例えば干し椎茸は高プリン体食品とされていますが、煮るとプリン体が煮汁の中に出て干し椎茸そのもののプリン体は大きく減少します。また、ほうれん草を小魚と一緒に食べるとプリン体を吸収しにくくなるといわれています。

痛風予防と大豆・納豆・豆腐

植物性の食品にはプリン体はあまり含まれていない中で、大豆はプリン体の多い食品です。「痛風には納豆が大敵」といわれたりします。このプリン体という点を除けば、大豆・大豆加工食品はむしろ痛風発作や併発しやい合併症の予防ができる栄養学的にも優れた食品です。大豆加工食品の種類によってプリン体の含有量が違います。納豆に含まれるプリン体は乾燥大豆ほどではありませんが含有量は高めです。豆腐や豆乳などの大豆加工食品のプリン体含有量は大豆に比して極めて少なくなっています。高尿酸血症・痛風の食事療法でも推奨されるように、高尿酸血症・痛風の食事では「プリン体の多い食品を控える」ことが大切ですが、プリン体というだけで必要以上に神経質になっていませんか?納豆ならば小さめのパックを一個くらい、豆腐ならば半丁くらいを1日に食べる目安にするとよいようです。どんなに身体に良い食品でも摂り過ぎは栄養バランスを崩して逆効果になってしまいます。野菜類を多く摂るようにして豆類は食べ過ぎないことに気をつけながら、納豆や豆腐など大豆加工食品の植物性タンパクを日常の食事に取り入れましょう。高尿酸血症・痛風のより大きな原因になっている肥満、肉類・魚介類といったプリン体を多く含む食品の過剰摂取、アルコール飲料の飲みすぎ、激しい運動などに目を向けて、高尿酸血症・痛風の予防改善をしましょう。

※大豆は良質の植物性タンパク質を供給してくれますし、尿をアルカリ化する食品のひとつです。しかも大豆は、必須アミノ酸のバランスも比較的よくとれており、ビタミンB1・E、カルシウム、鉄分なども豊富で、更にレシチン・サポニン・イソフラボンなど大豆特有の成分もあります。

痛風予防に牛乳・乳製品

牛乳(特に低脂肪牛乳)や乳製品(チーズやヨーグルト)が高尿酸血症を改善し痛風を予防するとされています。牛乳はプリン体が極めて少ないアルカリ性食品ですので、高尿酸血症・痛風の改善予防におすすめです。牛乳や乳製品が痛風発作を減らす理由としては、牛乳に含まれるカゼインとラクトアルブミンというタンパク質が、腎臓からの尿酸の排泄を促して、尿酸値を下げるのだそうです。「牛乳を飲むとお腹が・・・」という人は、牛乳に比して下痢を起こしにくいヨーグルト(発酵乳)を食べてみてはどうでしょう。牛乳を原料にした乳製品のなかでも、チーズやヨーグルトは良質のタンパク質、脂質、カルシウム、ビタミンA・B群など多くの栄養素がバランスよく含まれており、乳酸菌の発酵により消化吸収も優れています。ヨーグルトなら低脂肪タイプのプレーンヨーグルト、チーズなら高たんぱく・低脂肪・低カロリーのカッテージチーズがおすすめです。 とはいえ、エネルギー摂取過剰気味の肥満が気になる人は注意が必要です。牛乳や乳製品の飲み過ぎ・食べ過ぎば肥満や高コレステロール血症などの原因になってしまいます。高尿酸血症・痛風の食事療法の有用な食材として牛乳・チーズ・ヨーグルトを食事に上手く取り入れましょう。

※チーズにはプロセスチーズとナチュラルチーズがあります。ナチュラルチーズはアルカリ性食品でプロセスチーズは酸性食品です。プロセスチーズは熱処理がされるため保存性が高いのですが、加工過程で加えられる添加物により酸性食品になってしまいます。

痛風とアルコール制限

痛風とアルコール飲料の関係は、高尿酸血症・痛風の治療で必ず飲酒量制限の指導がされるほど切っても切れない関係にあります。高尿酸血症・痛風といわれたら、基本的には禁酒が望ましいのですが、高尿酸血症の改善と痛風の予防に重要なことは、尿酸値を上げないような飲酒や食事の習慣づけです。アルコール飲料は、プリン体の含有量が少ない種類のアルコール(お酒)であっても尿酸値を上昇させてしまいます。アルコール自体が尿酸の産生を高め、尿からの排泄を抑制する働きがあるからです。プリン体が少ないから大丈夫というわけではなく、アルコールの摂取量も大きく影響するのです。どんな種類のアルコール(お酒)でも尿酸値を上昇させますから、高尿酸血症・痛風にとってアルコール飲料はよくありません。高尿酸血症・痛風といわれたら、アルコール(お酒)の種類に関係なく飲酒量には注意が必要で、過剰摂取は慎むべきです。勿論、プリン体の多いアルコールにも注意は必要です。高尿酸血症・痛風の食事治療では、プリン体の多い食品を避けるよう指導されますが、アルコールのプリン体含有量も合わせて1日のプリン体摂取量を考えなければなりません。アルコール(お酒)に含まれるプリン体は醸造酒のビールや紹興酒に多く含まれ、ウイスキー、ブランデー、焼酎などの蒸留酒には殆ど含まれていません。アルコールの酒類を問わず、尿酸値への影響が現われる飲酒量よりも少なく抑えることが望ましいです。高尿酸血症の改善と痛風予防のための飲酒の目安としては、1日当りの飲酒量は日本酒に換算して1合くらい(エタノール30g程度)に抑えて、週2日以の休肝日(禁酒日)を設けましょう。定期的に尿酸値を測定してもらい、尿酸値の結果が悪くならないように注意します。合併症などの他疾患で飲酒制限を受けている場合は、医師の指示に従ってください。
■高尿酸血症の改善と痛風予防のための飲酒の目安
○休肝日(禁酒日):週に2回以上
○1日当りの飲酒量(日本酒1合相当):ビール500mL、ウイスキーダブル1杯(60mL)
○食事を含めた1日のプリン体摂取量:400mg以下

痛風なら水分摂取を

高尿酸血症・痛風ならば、水を飲むことを疎かにしてないけません。十分に水分摂取をすることで尿量が増加すると、尿酸の排泄量も増加します。高尿酸血症・痛風でない人の1日あたりの尿量は1~1.5リットル程度ですが、高尿酸血症・痛風の人の1日あたりの尿量は2リットル程度がよいといわれています。高尿酸血症・痛風で水を飲むことの目的は尿量を増やすことにありますが、果糖を含むジュースや炭酸飲料はエネルギーの過剰摂取になりやすいのでおすすめできません。エネルギーの観点からは、ウーロン茶・麦茶・緑茶・ミネラルウォーターなどのノンカロリーの飲み物での水分摂取がおすすめです。運動時・運動後や、夏に向かって暑くなる7月は、発汗による痛風発作が起こりやすい時期です。水分摂取は一度にたくさんではなく、回数を多くして小まめに補給することが大切です。小まめな水分補給で尿量を増やして、尿酸の体外排泄を促がします。ただし、尿酸はナトリウムやカリウムとの化合物として尿として排出されるため、単純に水を飲むだけでは、尿量は増えても尿酸排泄量は増えないことが分かっています。ミネラル分が強化されているスポーツ飲料は、運動後の水分摂取には最適といわれています。ですが、スポーツ飲料にも果糖が含まれますから、肥満予防という点ではスポーツ飲料を大量に飲むことはおすすめできません。スポーツ飲料を飲む場合は、1日1缶(350ml)に抑えるのが良いようです。また、高尿酸血症・痛風では利尿作用がある飲み物も避けた方がよく、カフェインにも利尿作用がありますから、日本茶やコーヒーも控えるのがよいということになります。結局、高尿酸血症・痛風の水分摂取には単純に水かミネラルウォーターを飲むのが良いようです。尚、腎臓疾患や心臓病などで水分の摂取量が制限されている場合は、自己判断をせずに医師と相談することが重要です。

※高尿酸血症・痛風の尿路管理尿として、水を十分に飲むことと、アルカリ性食品を食べることが推奨されます。尿のphは食事の影響を受けて変化します。酸性に傾いた尿には尿酸が溶けにくく、高尿酸血症に合併しやすい尿路結石のリククを高めてしまいます。尿酸はアルカリ性~中性に解けやすいですから、海草類・野菜類・芋類などのアルカリ性食品を積極的に摂りましょう。尿のpHは専用の試験紙で簡単に測定できます。

痛風なら果糖と塩分に注意

高尿酸血症・痛風の食事では、果糖と塩分にも注意が必要です。痛風と果糖の関係は、痛風とアルコール飲料(飲酒)との関係と同じく、尿酸の産生を促進して、尿酸値を上げます。糖分の過剰摂取は禁物で、特に果糖は注意が必要です。砂糖の半分は果糖ですし、果物には果糖が多い果物もありますから要注意です。精製した果糖そのものの消費も増加している昨今、ジュース・炭酸飲料・加工食品に使われている甘味料の糖分に何を使用しているか、ラベル表示を確認することをおすすめします。アルコールや果糖のほかに、脂肪は高エネルギーであるだけでなく、尿酸の産生を促進します。尿酸値を上げるアルコール・果糖・脂肪は、高尿酸血症・痛風の食事では避けたい食品となります。高尿酸血症・痛風の食事で、塩分を控えるように指導されますが、高尿酸血症・痛風の人が合併しやすい肥満、糖尿病、高脂血症(脂質異常症)、高血圧症、腎炎(腎臓病)といった疾患の改善または予防を目的にしています。塩・醤油・味噌などの調味料は使いすぎに注意して、漬物や加工食品(魚肉練加工食品・ハム・ソーセージなど)は控えめにして、素材の持ち味を楽しむ薄味の食事の習慣づけをしましょう。

プリン体の多い食品

高尿酸血症・痛風の治療の中で、食事療法は治療の基本で、プリン体を多く含む食品を控えて、栄養バランスのよい食事が指導されます。尿酸の元になるプリン体の量は、体内で作られる方が食事からよりもはるかに多いです。とはいえ、高尿酸血症・痛風の人の食生活を見ると、プリン体を多く含む食品を好んでよく食べている傾向があります。高尿酸血症や痛風になったら、基本的にプリン体の多く含まれる食品の摂取を控える、といった食事習慣に改めることが大切です。尚、健康食品にもプリン体の多い物がありますので、身体に良いと思っていても、プリン体という点では注意が必要です。DNA/RNA, ビール酵母、クロレラ、ローヤルゼリーなどの健康食品です。「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」では、プリン体含有量によって食品が分類されています。極めて多い(300mg以上)、多い(200~300mg)、少ない(50~100mg)、極めて少ない(50mg以下)の4分類です。
■プリン体の極めて多い食品:プリン体含有量300mg以上
鶏レバー、白子、あんこう肝、かつお節、煮干し
■プリン体の多い食品:プリン体含有量200~300mg
豚レバー、牛レバー、カツオ、エビ、さんま干物
■プリン体の少ない食品:プリン体含有量50~100mg
豚ロース、牛肩ロース、牛タン、ウナギ、ワカサギ、マトン、ボンレスハム、プレスハム、ツミレ、ほうれん草
■プリン体の極めて少ない食品:プリン体含有量50mg以下
じゃがいも、米、パン、うどん、そば、果物、ひじき、わかめ、こんぶ コンビーフ、魚肉ソーセージ、かまぼこ、焼きちくわ、さつま揚げ、カズノコ、スジコ、豆腐、牛乳、チーズ、バター、鶏卵、とうもろこし

プリン体の多い飲み物

プリン体の多い飲み物の代表格はビール系飲料です。蒸留酒にはプリン体があまり含まれず、醸造酒の方が蒸留酒よりもプリン体の多い飲み物(アルコール飲料)です。アルコール飲料の中でも、ビールのプリン体含有量は焼酎・ウイスキー・ブランデー・日本酒・ワインなどよりも突出して多いです。ビールの100ml当たりのプリン体含有量は、肉や魚介類よりも少ないとはいえ、飲酒量によっては無視できないプリン体含有量になります。ビールには7.3mg/100mL、発泡酒でも3.4mg/100mLのプリン体が含まれているといわれています。醸造酒の紹興酒は、プリン体含有量が10mg/100mL以上というプリン体の多い酒類で、かつアルコール濃度も高いですから要注意のお酒です。プリン体の少ない酒類なら大丈夫かといえば、そうではありません。アルコール自体に尿酸の産生を高め、尿からの排泄を抑制する作用がありますから、プリン体の少ない酒類であっても尿酸値が上がります。プリン体が少ないお酒でも飲酒量が増えるほどに尿酸値が上がることを忘れてはいけません。
■高尿酸血症の改善と痛風予防のためのビールのまめ知識
○アルコール飲料の中で、ビールのプリン体含有量は多い。
○ビールのプリン体含有量は、食品と比較すると非常に少ない。
○ビールの利尿作用による水分量の低下で尿酸値が上がる。
○プリン体は麦芽に多く含まれ、麦芽比率の低い発泡酒や第三のビールはビールの半分程度の含有量。
○普通のビールを実際量に換算すると、12~25mg/350mL(1缶)、21~44mg/630mL(大瓶1本)、地ビールでは19~55mg/330mL(1本)のプリン体を含んでいるとか。
○ビールは、他のお酒に比して高エネルギーであることから、高尿酸血症・痛風、更には肥満にとっても大敵。

プリン体の少ないお酒

プリン体の少ないお酒といえば蒸留酒です。ウィスキーやブランデーのプリン体含有量は非常に少なく、焼酎のプリン体含有量は殆どゼロといえるほどです。焼酎はプリン体の極めて少ないお酒で、低カロリー(糖分ゼロ)、かつ日本酒やワインに比して血糖値が上がりにくく、血栓を溶かす働きがあるといわれています。痛風が気になるけれどもお酒を止められないならば、ビールや日本酒から焼酎に替えることで、少しは痛風予防になると考える人もいるようです。ですが、アルコールそのものに、体内で尿酸合成を促進させたり、尿酸の体外への排出低下をもたらす、という尿酸の産生と排出の両面で尿酸値が上がる作用があり、痛風発作と深い関係にあるといわれています。プリン体が少ないといっても飲み過ぎはかえって身体には悪い結果になります。ただ、食品と痛風発症の関連性において、ブランデー、ウイスキー、ジン、ウォッカなどの蒸留酒は痛風発作と関連していたが、1日1杯当たりの相対危険度はビールよりも低値で、適量ワインでは赤白とわず痛風発症と関連がなかった、といった報告もあるようです。ワインは飲んでも適量ならば痛風になるリスクが低いようです。その原因は、ワインの中のポリフェノール(抗酸化作用)にあると考えられています。ワインは醸造酒ですが、ワインは生鮮果実を使うため、穀物原料のお酒とはいろいろな点で違いがあります。いずれにせよ、焼酎もワインも適量飲酒で健康に心掛けましょう。
■プリン体の少ないお酒:蒸留酒のプリン体含有量
○焼酎25%:0.03mg/100mL
○ウイスキー:0.12mg/100mL
○ブランデー:0.38mg/100mL
■高尿酸血症の改善と痛風予防のためのワインのまめ知識
○ワインは醸造酒の中ではプリン体の少ないお酒。
○プリン体含有量:0.4~0.6mg/100mL(ワイングラス1杯換算でおよそ1.0mg)
○日本酒やビールは酸性食品で、ワインはアルカリ性食品。
○「ワインを1日2杯まで飲む人では、月に1杯未満の人よりも痛風になるリスクが低い」との報告がある。
○プリン体をカットしワインポリフェノール含む発泡酒なるビールが販売されている。

初めての痛風の痛み

初めての痛風の痛みを経験したときは、その激痛に驚くかもしれません。そして、激しい痛みで病院どころではないかもしれません。ですが、できるだけ早く内科か整形外科を受診してください。その痛みが痛風の痛みであるならば、適切な鎮痛療法を施さないと、つらい数日間をすごすことになります。健康診断や人間ドッグで尿酸値が高いと言われたことがある、血縁者に痛風・尿酸値が高い・尿路結石・腎臓疾患の人がいる、という場合は、その痛みは痛風発作の症状の可能性があります。過去に同じような痛みを経験していて、痛みが現われる前の日などに、痛い患部がむずむずしたり、ぴりぴりしたり、といった前兆があるようならば、まず痛風発作でしょう。ですが、自己判断は禁物です。早期に医師に相談して病気の診断をしてもらってください。痛風発作では、アスピリン系の薬はかえって痛風の症状を悪化させてしまいますから、鎮痛剤の使用はせずに病院を受診しましょう。痛風発作を何度も繰り返すうちに、痛風発作の症状も強くなり、発作の間隔も短くなっていきます。痛風の症状がなくなっても、痛風が治ったわけではありません。痛風を放っておくと、痛風の基礎疾患の高尿酸血症の合併症も進行します。初めて痛風の痛みを経験した時が、高尿酸血症を改善し痛風を予防する治療に真剣に取組む時が来たと認識しなければいけない時です。

痛風発作時の対処方法

尿酸値を下げる対策を講じて痛風の予防をしていても、痛風発作が現われたら、どうしたらよいでしょう?痛風発作時の対処としては、痛風発作は急性の関節炎ですから、痛風発作の治療の基本は炎症を抑えることになります。先ず患部を冷やして安静するのが第一です。尚、高尿酸血症の薬治療で尿酸降下薬を服用していて痛風発作を起こした場合は、自己判断で薬の服用を中断したり、薬の用量を増減することなく、できるだけ早く医師に相談してください。また、尿酸降下薬の飲み忘れや暫らく薬を服用していないで痛風発作を起こした場合は、痛風発作の痛みと炎症が治まるまで、尿酸降下薬の服用はしてはいけません。慌てて尿酸降下薬の服用を再開するとかえって発作症状が悪化することがあります。いずれにせよ、必ず早めに主治医の診察を受けることが大切です。痛風発作の最中は尿酸値があまり高くない検査結果のこともありますが、薬の服用に関しては医師の指示に従い、怠らない注意が必要です。
■痛風発作時の対処方法:応急処置と注意事項
○患部を冷やす。(冷湿布、冷たい水で絞ったタオル、氷を入れたビニール袋で患部を冷やします。痛みを感じるほどに冷やす必要はありません。)
○患部を心臓より高くする。
○患部を安静にする。(患部のマッサージは逆効果です。患部に負担がかからないように動きます。)
○症状が治まるまで禁酒。
○症状が治まるまで入浴は不可。(入浴は逆効果です。風発作の症状を悪化させます。どうしてもというなら、シャワーで我慢。)
○鎮痛薬を用いずに、専門医を受診。(アスピリン系の服薬は発作症状がひどくなりますから、使わないほうが良いです。)

痛風なら軽い有酸素運動

高尿酸血症・痛風では、運動療法自体が血清尿酸値を下げるような直接的影響は見られないものの、高尿酸血症・痛風に合併しやすい生活習慣病の予防や改善に良い影響があると考えられます。高尿酸血症・痛風の人は肥満気味の人が多く、肥満解消に運動療法は効果的です。高尿酸血症・痛風の運動としては、尿酸値を高める無酸素運動や激しい運動は避けて、軽い有酸素運動が良いとされています。高尿酸血症・痛風ではきつい運動はかえって尿酸を上昇させてしまうことから、他の病気に比べて弱めの運動を行う必要があるといわれています。どんな運動でどの程度の運動が良いか、適切な運動については個人差がありますから、医師に相談することをおすすめします。軽い有酸素運動とは、ウォーキング・水中歩行・軽いエアロビクスダンス・サイクリングなどです。息が切れるような激しい運動ではなく、うっすらと汗をかく程度の運動です。適度な運動は、新陳代謝を高め、免疫機能を高めて、ストレス解消にもなります。高尿酸血症・痛風の運動で注意しなければならないのは、運動中と運動後の十分な水分補給です。水分補給のコツは、一度にまとめて大量に飲むのではなく、小まめに水分補給をすることです。また、痛風発作が起こっている場合やアルコールを飲んだ後は運動は禁止です。なによりも、高尿酸血症・痛風に限りませんが、運動療法の効果は、継続することで発揮されます。無理せずに日常生活に取り込みましょう。

尿phをチェック

尿は健康のバロメーターです。高尿酸血症や痛風が心配なら、尿phの状態のチェックしましょう。尿pHの状態は日によって違います。尿pHは、食事や運動など日常生活に大きく左右され絶えず変動しています。通常、尿pHは弱酸性で透明です。尿が濁っている場合は、尿phが強い酸性状態で、高尿酸血症や痛風にとって悪い状態です。酸性食品(肉や魚など)に偏った食事では酸性になりやすいです。アルカリ性食品を積極的に摂ることで、本来の尿phに戻すことが大切です。尿の状態をチェックする方法としては、病院で尿検査をしてもらわなくとも、市販の尿pH試験紙で簡単に測定することもできます。病院にいく時間がないという人には、尿pH試験紙は便利なグッズといえます。尿pH試験紙は薬局で購入できます。日頃から血清尿酸値を調べて、高尿酸血症や痛風の予防対策に役立ててください。健康な人の尿pHは平均6.0前後です。尿の状態が継続的に極端な酸性やアルカリ性を示す場合は、何かしらの疾患の可能性がありますから、医師の診察が必要と考えられます。
■尿pHが酸性(pH5.5以下)で考えられる病気や障害:痛風(高尿酸血症)、糖尿病、腎炎、飢餓、発熱、脱水症、下痢、慢性肺疾患、アルコール中毒、腎結核など
■尿pHがアルカリ性(pH7以上)で考えられる病気や障害:尿路感染症(腎盂炎、膀胱炎、尿道炎など)、過剰換気症候群、アルカリ剤の過剰摂取など

※尿pH試験紙による自己検査結果だけで自己判断するのは危険です。病気の診断は医師の総合的判断に委ねましょう。

痛風発作の季節・時期

痛風発作は季節に関係なく、年中起こる危険性があります。季節や時期によって痛風の発作が起きやすい原因に傾向が見られます。痛風になりやすい季節は、夏季が最も多く、次いで秋冬です。暑い夏の季節は発汗によって尿酸値が上がり、尿酸結晶の析出は低温で起こります。また、痛風発作は食事や飲酒といった日頃の生活習慣が大きく影響するところから、暴飲暴食に陥りやすい年末年始や春も痛風の発作が起きやすい時期として注意が必要です。季節や時期による痛風発作が起きやすい傾向を考慮して高尿酸血症・痛風の予防対策をしましょう。痛風の発作を経験していなくとも長年高尿酸血症ならば痛風予備軍ですし、痛風発作の経験者で何も予防対策をしていないならば痛風が再発しやすい状態です。高尿酸血症・痛風の予防対策をしましょう。
■痛風発作と季節・時期:春の痛風発作
春は、新人歓迎・送迎会・花見といった行事など、意外とお酒の席の多い季節です。また異動や転居など新しい環境の中でストレスも溜まりやすい時期です。この季節は夏季・年末年始に次いで痛風の発作が起きやすい季節・時期のようです。
■痛風発作と季節・時期:夏の痛風発作
夏は最も痛風発作が起きやすい季節・時期です。盛夏にむけて7月頃から痛風発作が増えます。暑さで体内の水分は汗として体内に排出されますが、発汗では尿酸は殆ど排出されません。結果、血中の尿酸の濃度が高まり、尿酸値が上がります。
■痛風発作と季節・時期:秋の痛風発作
夏に大量の汗をかいて尿酸値が高めの状態が続き、秋に入って痛風発作を起こすことがあります。また、味覚の秋、食欲の秋は高尿酸血症・痛風には好ましくない食材もふえてきますから、暴飲暴食には注意が必要です。
■痛風発作と季節・時期:冬の痛風発作
冬は、寒さによる血行不良で、痛風発作を起こしやすい状態です。プリン体いっぱいの冬の鍋物、運動不足、などが痛風発作の引き金になります。年末年始の暴飲暴食には注意が必要です。

夏は痛風発作に注意

夏は痛風発作に注意しましょう。季節に関係なく、痛風発作は年中起こる危険性があるのですが、夏は痛風発作の危険が最も高まる季節です。盛夏にむかって7月頃の時期に痛風の患者が増えるといわれています。夏に痛風発作が多い一番の理由は、発汗です。汗をかくことで体温調節するのですが、汗をかくと体内の水分が失われ、尿量が減り、汗に含まれる尿酸はほんのわずかなため、血清尿酸値が高くなります。暑い夏の時期は、どうしても大量の汗をかいてしまいがちです。大目の水分補給が痛風の予防と対策になります。尿量の減少は尿路結石の原因にもなりますから、夏の水分補給は重要です。ただし、汗をかいたからといって果糖を含むジュースや炭酸飲料のがぶ飲みは止めましょう。ビールのがぶ飲みは論外です。水分補給には水・麦茶・ノンカロリーのミネラルウォーターなどがよいようです。水分摂取の仕方に注意しましょう。夏の季節に注意するのは水分補給だけではありません。春から夏にかけて食卓にのぼるカツオ・イカ・タコなどの魚介類や、そら豆・や枝豆などの豆類、更にはビールといった夏とは切っても切れないプリン体を多く含む食品やアルコール飲料があります。夏の痛風発作の予防対策のポイントは、水分摂取と食生活の注意です。夏の水分不足を秋にまで引きずって、秋になってから痛風の発作が起きないようにしましょう。痛風が多い夏を過ぎても安心できません。尿酸値が高いと言われている人ならば、秋の季節にも注意が必要ということです。